(2025/12/18作成)
「よし、運動しよう」
そう決意したのに、
- 3日で終わる
- 1週間でやらなくなる
- 気づけば“なかったこと”になっている
子育て中のパパなら、一度は経験があるはずです。
そして多くの人が、こうやって自分を責めます。
「自分は意志が弱い」
「結局、続かないタイプなんだ」
でも、はっきり言います。
それはあなたの性格の問題ではありません。
私は看護師として10年以上、医療現場で“続かなくなった身体”を数多く見てきました。
同時に、パーソナルトレーナーとして「運動が続かない人」とも向き合ってきました。
その両方の視点から見えてきたのが、
運動が続かない人には、必ず共通する“落とし穴”があるという事実です。
この記事では、子育て中のパパが特にハマりやすい
3つの落とし穴を整理し、
今日から抜け出すための考え方まで解説します。
落とし穴① 「やる気が出たら始めよう」と思っている
まず一つ目。
これは本当に多いです。
「時間ができたら」
「気持ちが乗ったら」
この考え方、実はほぼ確実に失敗します。
なぜなら、子育て中の生活において
“やる気が自然に湧く余白”は、ほぼ存在しないからです。
仕事、家事、育児。
1日を終える頃には、脳も身体も疲れ切っています。
この状態で必要なのは「やる気」ではありません。
必要なのは、
やる気がなくても実行できる設計です。
やる気依存の運動は、
- 疲れた日はやらない
- 忙しい日は先延ばし
を繰り返し、自然消滅します。
落とし穴② 「ちゃんとやろう」としすぎる
二つ目の落とし穴は、
真面目なパパほどハマります。
- 30分はやらないと意味がない
- 正しいフォームじゃないとダメ
- 週3回は最低ライン
一見、意識が高くて良さそうですが、
子育て中には致命的です。
なぜなら、
“ちゃんとできない日”が必ず来るからです。
その瞬間、
「今日は無理だからやめておこう」
となり、ゼロの日が増えていきます。
医療的に見ても、
運動の効果は“完璧さ”より“継続”で決まります。
1日5分を毎日続ける人と、
週1回30分を三日坊主で終える人。
長期的に身体が変わるのは、前者です。
落とし穴③ 「運動=きついもの」と思い込んでいる
三つ目。
これも非常に根深い問題です。
多くのパパは、
- 学生時代の部活
- 若い頃の筋トレ
このイメージのまま、運動を考えています。
しかし、子育て中の身体は
当時とは前提条件がまったく違います。
- 睡眠不足
- 慢性的な疲労
- 自律神経の乱れ
この状態で「きつい運動」をすると、
- 疲労が抜けない
- 痛みが出る
- 次の日がつらい
結果、
「やっぱり運動はしんどい」
という記憶だけが残ります。
これは根性の問題ではなく、
負荷設定のミスです。
続ける人がやっている“逆の発想”
では、運動が自然に続くパパは何をしているのか。
共通しているのは、次の3つです。
- やる気を前提にしない
- 100点を目指さない
- きつさより「終わった後の楽さ」を重視する
具体的には、
- 1日5分だけ
- 息が上がらない強度
- 「物足りない」で終える
これで十分です。
身体が軽くなる感覚が先に来ると、
運動は「義務」ではなく「回復手段」に変わります。
まとめ|続かないのは、あなたが悪いわけじゃない
運動が続かないパパがハマる落とし穴は、
- やる気に頼る
- 完璧を求める
- きつさを正解だと思う
この3つです。
裏を返せば、
この考え方を手放すだけで、運動は続き始めます。
頑張らなくていい。
続く形に、整えていきましょう。

