本日はタイトル通り村上春樹の著書のなかで、個人的なオススメベスト3を紹介していきたいと思います。
その前に軽く村上春樹について軽く紹介。
<村上春樹とは>

村上春樹は日本の小説家で文学翻訳家。
京都に生まれ、兵庫県芦屋に育つ。早稲田大学在学中にジャズ喫茶を開く。
『風の歌を聴け』で群像新人文学賞を受賞しデビュー。1987年発表の『ノルウェイの森』は2009年時点で上下巻1000万部を売るベストセラーとなり、これをきっかけに村上春樹ブームが起きる。
その他の主な作品に『羊を巡る冒険』、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』、『ねじまき鳥クロニクル』、『海辺のカフカ』、『1Q84』などがある。
日本国外でも人気が高く、フランツカフカ賞をアジア圏で初めて受賞し、以後日本の作家の中でノーベル文学賞の最有力候補と見なされている。
精力的に、フィッツジェラルドやチャンドラー作品などを翻訳。また、随筆・紀行文等も多く出版している。
と言う事みたいですね。では早速ランキングにいきましょう。
第3位
海辺のカフカ
<あらすじ>
「僕」田村カフカは15歳の中学生。
父親にかけられた呪いを解くために、家出をするところから物語は始まる。
不思議な世界と、現実世界でも起こる不思議な出来事。
不思議な世界と現実世界を行き来しながら、15歳の少年はどうなっていくのか?
<海辺のカフカの魅力>
海辺のカフカは、ふいに不思議な世界に入り込んでしまうストーリーが面白い事は勿論ですが、個人的にこの小説を魅力的にしているのは登場人だと思っています。
登場人物の個性が強く、読んでいるとどんどんその登場人物に惹かれていってしまう。
どんな登場人物がいるのかと言えば・・・
・ナカタ(ナカタサトル)
もう1人の主人公。
知的障害があり、生活保護を受けている。かつては民芸家具職人であった。
全ての記憶と読み書きの能力を失っているが、猫と会話をすることができる。
「ナカタは〜であります」など特徴的な話し方をする。
・大島(おしま)
血友病の患者で性的少数者。
泊まるところのないカフカに、図書館に泊まるよう話す。
・ジョニーウォーカー
ウイスキーのラベルに扮した謎の人物。
近辺の猫を拐って殺していた、通称猫殺し。
カフカに予言を伝えた張本人。
そのほかにも様々な登場人物が登場してきます。
これらの登場人物のこだわりなど(鉛筆の芯が全て尖っていないと落ち着かない等)、正直物語とは関係ないような個別性まで記載されていて、より個性が際立っています。
村上春樹の作品はメタファー(隠喩)につぐメタファーで、読むのが苦手だと言う方はキャラクターを楽しみながら読んでみてはどうでしょうか?
第2位
ノルウェイの森
<あらすじ>
37歳の男性、ワタナベが学生の頃を回想するところから物語は始まる。
ワタナベは高校2年生の時に直子と出会う。
直子はワタナベの友人キズキの恋人だった。3人でよく遊んだが、キズキは高校3年生の時に自殺してしまう。
その後直子とも会うことはなくなっていたが、大学に入学し1年後偶然の再会を果たす。
その後、ワタナベと直子の関係は・・・
とてもざっくり説明するとこんな感じ。
<ノルウェイの森の魅力>
個人的なノルウェイの森の魅力は、なんといってもそのストーリー。
勿論登場人物も、村上春樹独特の比喩も物語を魅力的にさせる要因になっていることは言うまでもない。
ストーリーは正直に言ってとても暗い。
ハッピーエンドや、幸せな恋人たちの幸せな瞬間を期待している人は読まない方が良い。
ただひたすら曇り空の下を歩いているような雰囲気がひたすら続く。
ただそれこそが、現実で、確かなもの。そこにある感情も。
村上春樹の不思議な物語が、ちょっと理解できないと言う人も、ノルウェイの森は読みやすく理解しやすい作品ではないでしょうか。
第1位
世界の終わりとハードボイルドワンダーランド
<あらすじ>
・ハードボイルドワンダーランド
暗号を取り扱う計算士として活躍する主人公が、自らに仕掛けられた「装置」の謎を探し求める物語。
・世界の終わり
一角獣が生息し「壁」に囲まれた街(世界の終わり)に入ることになった主人公が、「街」のもつ謎と、「街」が生まれた理由を探し求める物語。
上記2つの物語が絡まり合い、1つになった物語の最後は・・・
<世界の終わりとハードボイルドワンダーランドの魅力>
世界の終わりとハードボイルドワンダーランドの魅力はなんといっても、不思議な物語が混ざり合い進んでいくストーリー。
一見何の関わりもない世界同士が織りなすストーリーは非常に面白い。
テンポも良く、一度読み始めるとページを巡る手を止められない。
村上春樹作品を普段は読まない人にも是非読んでもらいたい作品。
以上が個人的にオススメする、村上春樹の作品ベスト3でした。
ではまた次回。