どうもmasakiです。
突然ですが、ICUに配属された人の中で下記の様な悩みを持っている人も多いのではないでしょうか?
- ICUで必要な知識がよくわからない
- 参考書が多すぎて何が良いのかわからない
- 先輩に聞いても、いまいちはっきりした答えが返ってこない
今回はそんな方の為に、救命センターのICUで6年働いており、JNTEC・DMAT・ACLSなど取得した私が読んでいて良かった、わかりやすかった参考書を紹介したいと思います。
むしろこれから紹介する参考書しか読んでないぐらいです。
少しでも参考になればと思います。

では早速いきましょう!!
ICUビジュアルナーシング
おすすめ度:☆☆☆
特にこんな人にオススメ
・ICUに入職が決定した人
・ICUに入職したての人
本書を読めば下記の様な事が学べます。
- 重症患者とはどういった状態の患者なのか?
- 呼吸、循環、代謝管理(ICUで使用する医療機器も含めて)
- ICUで使用するドレン管理
- ICUでの特徴的な症状(せん妄など)のケアマネジメント
- 主な術後の患者管理
☆オススメポイント
- イラストが多く、ICUという場所がどんなものか全くわからなくでも理解しやすい。
- 人工心肺などの医療機器のシステムがわかりやすく書かれている。
- 超入門者向け
☆読んだ感想
基本的にイラスも多く、広く浅く記載されているので、ICUに関する事はざっくりとこの本から学ぶ事ができます。
ただあくまで広く浅くなので、深く勉強したい方には少し物足りない内容になっています。
広く浅く、とりあえずICUについて色々な事を知りたい人にはちょうど良い本ですね。本書を読んでいれば、ICUで働く上での基礎ができると思います。
ICU3年目のノート
おすすめ度:☆☆☆☆
特にこんな人にオススメ
・もう一歩踏み込んだ知識が欲しい
・なんとなく業務はこなしているけれど、きちんと理解できていない
本書を読めば下記の様な事が学べます。
- 栄養、体液量管理
- 呼吸器、補助循環装置
- レントゲン、心電図
- 薬剤投与の周辺知識と抗生剤
- 各種術後管理(心臓、脳、肝臓、食道など)
☆オススメポイント
- 各項目がイラスト付きで、細かく説明されている
- アセスメントする知識が身に付く
- ICUで遭遇するであろう疾患、医療機器、患者状態が網羅されている
☆読んだ感想
本書は先ほど紹介した、ICUビジュアルナーシングより少し踏み込んだ知識が記載されています。
だからと言って、決して難しいわけではなく、イラスト付きで非常に理解がし易いと思います。
ICU初心者も、ICUになれてきた人にもオススメできる本です。
重症患者の呼吸器ケア
おすすめ度:☆☆☆☆
特にこんな人にオススメ
・呼吸器について詳しく勉強したい
・呼吸器のフィジカルアセスメントを学びたい
・レントゲン、CTを読める様になりたい
本書を読めば下記の様な事が学べます。
- 人工呼吸器のモード、グラフィックの判読、トラブル対応
- 人工呼吸器装着患者の代謝・栄養管理
- 呼吸器フィジカルアセスメント
- 血液ガス、胸部レントゲン、CTの判読
- ARDS、リハビリ、口腔ケア
☆オススメポイント
- この一冊で呼吸器をほとんど網羅できる
- レントゲン像なども掲載されており、実戦に役に立つ
☆読んだ感想
この一冊で呼吸器についてほとんど網羅されているので、普通にICUで働く分には困りません。
ただ、比較的文章が多いので本を読む事が苦手な方には読みにくいと思います。
また初心者には少し理解が難しい内容もありますので、ICUに少し慣れてきたぐらいの方にオススメします。
とは言っても、ICUで働く上で読んでおいて損はない良書だと思います。
図解心電図テキスト
おすすめ度:☆☆☆☆☆
特にこんな人にオススメ
・心電図を勉強したい
・なんとなく波形を覚えているけど、理解ができていない
・心電図がなんか苦手
本書を読めば下記の様な事が学べます
- 心電図とは
- 心電図の成り立ち
- 心電図の波形、考え方
☆オススメポイント
- 心電図の成り立ちから、わかりやすく記載されている
- ただ波形を覚えるだけでなく、何故その波形になるのか理解できる
- 問題もあり読むだけで、アウトプットもできる
- 初心者でも、中級者、上級者でも楽しむ事ができる
☆読んだ感想
イラストが多く非常に読みやすい。波形を覚えるのではなく、心電図のシステムを理解できるので、現場でも応用が利くと思います。
この一冊読んでおけば、心電図で困る事はほとんどなくなると思います。
余談ですが、循環器内科の医師にオススメしてもらった本です。
心電図が苦手な方は是非読んでみてください。
ACLSプロバイダーマニュアル
おすすめ度:☆☆☆☆☆
特にこんな人にオススメ
・全看護師、医療者
・救命処置を学びたい方
本書を読めば下記の様な事を学べます
- 二次救命処置の方法
- 急変時の対応方法
- 救命時の薬剤、チームワークなど
☆オススメポイント
- アメリカ心臓協会認定であり、国際的な知識となっている
- 救命処置時のアルゴリズムが図で記載されており、理解しやすい
- この本を読み、トレーニングも受ければ二次救命処置は確実にできる様になる
☆読んだ感想
おそらく英語を訳した文章で記載されている為、普通の日本語で記載された参考書よりは少し読みづらいかもしれない。
しかし、図も多く間違った表現はされていない為、確かな知識が身に付く。
この本を読むだけでなく、AHAが開催しているACLSに参加する事で確実な使える知識になると思います。
本書に限ってはICUに配属された看護師だけに関わらず、看護師全員にオススメできる本です。
まとめ
以上がICUに配属されたら、読んでおきたい参考書5選でした。
紹介した本を読んでおけば、普通に勤務する上であまり困ることはないと思います。
ただICUと一口に言っても、病院によって得意としている疾患や治療が違いますので、各論はまた違う参考書で知識を得てもらえればと思います。
コロナ騒ぎもあり忙しい日々ではあると思いますが、医療は日々進歩していくので、新しい情報をどんどん吸収していきましょう。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
ではまた!!