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本 オススメ 今夜、すべてのバーで

ここのところ色々あり、更新できていませんでしたが本日より再開しようと思います。

いやー継続というのは中々難しいものですね。

これからは忙しくても、更新していこうと思います。

では早速、毎週日曜日恒例の本の紹介をしていきましょう。

その名も・・・

今夜、すべてのバーで

<お酒を飲む人にオススメ度>

☆☆☆☆☆(満点☆5つ)

まずは著者紹介から

<著者紹介>

中島 らも

1952年、兵庫県尼崎市生まれ(ダウンタウンと一緒)。

大阪芸術大学放送学科卒(誰と一緒なんだろう)。コピーライター、エッセイスト、小説家。

1992年「今夜、すべてのバーで」で第13回吉川英治文学新人賞、1994年「ガダラの豚」で第47回日本推理作家協会賞を受賞。

著書に、「人体模型の夜」「白いメリーさん」「エキゾティカ」「訊く」「逢う」「寝ずの番」「さかだち日記」「牢屋でやせるダイエット」「こどもの一生」など数多くの作品がある。

<内容>

医者がまぶたの上下を裏返してのぞき込む。

黄色い。

顔もまぶたの裏も黄色く染めるほどアルコールに取り憑かれた男、小島 容。

検査データも申し分ない程悪く、即入院。

そこからこの物語は始まる。いや、正確には物語は以前から始まっていたのだけれど。

病室で出会う、アルコール中毒の老人・先天性疾患を患った少年・一癖も二癖もある医者。

そして見舞に来てくれる、友人の妹であり、彼の事務所で働く女性。

幻覚の世界と妙に覚めた日常

様々な人達の過去と未来。それらに出会う中で、彼は何を選択していくのか?

という内容。

<所感>

率直な感想としては、シンプルに「アルコール依存性、アルコール性肝硬変怖っ」って言う感じだった。

逆に言うと、恐怖を感じさせられる程の描写だった。

恐怖と言っても、グロテスクとかそう言った意味の恐怖ではない。ただ単にリアルだった。そう、純粋なリアル。

それもそのはずで、「中島らも」というこの著者は実際にアルコール依存での入院経験があるらしい。

実際に体験した人から表現される言葉は重みがあり、とてもわかりやすい。

幻覚症状、体調の移り変わり、病院での過ごし方、検査諸々。全てにリアリティが溢れ、自分の身近に感じられる。

実際自分もお酒を飲む事があるから、より身近な恐怖(流石にエタノールで良いから飲みたくなると言うことはないけど)を感じる。

と、ここまで恐怖の事ばかり書いてしまっていたけど、この作品の個人的な見所は酒を飲んだ時の表現だと思う。

例えば・・・

三杯目を干した頃に、胃の底の方に、ぽっとバラ色の火がともったような感じがあった。妙に懐かしい感覚だった。

など、酒を飲んでる人にはわかるかもしれないし、わからないかもしれない。

飲まない人、飲めない人はそんな感じがするんだと客観的に思う程度だと思う。

ただこの表現だけで、この物語が豊になっているのは確かだと思う(そんなに沢山出てくるわけではないけど)

主人公、小島 容がどういう選択をし、どうなるのかストーリーとして面白い事は確かだけれども、是非表現・比喩も楽しんで貰いたい作品。

以上、作品紹介でした。次回からは紹介方法を変えようかな。

また来週。

masa

masa 奈良県出身。

1990/10/15生まれ。

看護師。
好きなもの旅行・医療・筋トレ・読書。

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