久し振りに衝動買いしたCD。
KING GNU

CDが擦り切れるんじゃ無いかと思うくらい、ヘビロテしてます。
今も聴きながら、ノリノリでこのブログを書いている日曜日。音楽一つで生活に違う色が出ますね。
ブルーレイ付きの初回限定版しかなくて、「マジか、結構値段するじゃん」と思ったけど、、、
大満足。
捨て曲が一つもない。全部聴いても30分程度で終わるところも良いですね。
ただうちには今ブルーレイデッキがないので、付属のブルーレイは観れないという切ない事実・・・
そんな切なさは忘れて、、、そう、忘れる機能は大切。覚えるより大切。よし、
個人的には「どろん」とか「over flow」とか好きですね。気分が高揚してくるリズムはもちろんだけど、歌詞が意外と真面目って言うギャップ。そして前向き(笑
思わず部屋で1人、熱唱してしまう。
いやー久し振りに格好良いと思えるバンドだなぁ。
ちなみにボーカルは東京藝大出身の声楽科でソプラノ担当だったらしい(Wikipedia参考)。そりゃあんな高音でるわな。
作詞作曲をほとんどしているギターの人は、東京藝大中退らしい(Wikipedia参考)。中退だったとしても、なかなかハイスペックバンド。

とKING GNUの話ばかりしてますが(誰かにCDを買った喜びを伝えたかった)、日曜日は本の紹介。
今回紹介する本のジャンルはサスペンス。
その名も「銃」

<著者>
・中村文則
フリーターを経て、「銃」で第34回新調新人賞を受賞しデビュー。
『遮光』で第26回野間文芸新人賞、『土の中の子供』で第133回芥川龍之介賞、『掏摸<スリ>』で第4回大江健三郎賞を受賞。
同作の英訳 『The Thief』は、ウォールストリートジャーナル紙で、2012年のベスト10小説に選ばれ、2013年のロサンゼルス・タイムズ・ブック・プライズにもノミネートされた。
『悪と仮面のルール』の英訳(EVIL AND THE MASK)はウォール・ストリート・ジャーナル紙の2013年のベストミステリーの10作品に選ばれる。
2014年、ノワール小説への貢献で、アメリカデイビッドグーディス賞を受賞。
アメトークでは「教団X」が紹介されましたね。
フリーターを経てって言う一文が非常に良いですね。なんか無駄に親近感を感じさせる。
<ストーリー>
学生がある日、落ちていた銃を拾うところから物語が始まる。
何気ない日常にもたらされた、圧倒的な非日常。
退屈な日常に飽きていた学生は、その冷たく鈍く光る金属に徐々に魅力されていく。徐々に徐々に・・・
懐に入れておくだけで、気分が高揚する。気分が良い。
その小さな金属の塊によってもたらされた、素敵な非日常に、警察が訪れやがて捜査が始まる。
警察による捜査に危機感を感じながらも、銃の魅力から逃れられない。
引鉄を引きたい欲求が募る。撃ってみたい、撃ちたい。逃れられない。
銃に魅了され、囚われた学生は・・・
と、ざっくりこんな感じ。
だいぶ要約してます。
<所感>
<心理の闇に落ちたい人へのオススメ度>
☆☆☆☆☆(満点五つ)
衝撃。ラストが!!
この一言に尽きるかな。
警察が出てきたぐらいから、「はいはい、捜査ものね」って思ってたけど、やられましたね。
ラスト鳥肌立ちます。
銃という一つの道具を拾ったところから、ラストまでの主人公の心理描写に引き込まれる。
剥がれ落ちていく日常、徐々に心の闇に落ちていく。もう退屈な日常には戻れない。
読んでいるとそんな様子が眼前に広がる。ただ紙にインクが染み込んでいるだけなのに。
読み終わった後も、しばらく「銃」の世界から抜け出せない。
退屈な日常に飽きている人は、この「銃」を手にとってみてはどうでしょうか。
