今週もあっという間の日曜日ですね。時の流れは早いものです。
と、まぁぐだぐだ書いていてもしかたないので、早速本の紹介に移りましょう。
今回紹介する本は・・・
カキフライが無いなら来なかった

一見すると、どんな内容か全く想像がつかないこのタイトル。
一旦内容は置いといて、まずは著者紹介から!
<著者紹介>
・せきしろ

せきしろは、北海道出身の男性作家、俳人、コラムニスト。
パンクロック、ギャルゲー、アイドルに造詣が深い。男性アイドルもカバーしており、A.B.C-Zのファンである。
志賀直哉や横光利一を愛読しており、最も影響を受けた作品は芥川龍之介の「トロッコ」。
様々な単著、共著を出版していると共に、劇団せきしろを旗揚げしている。劇団にはアイアム野田、THE GEESE尾関、や団・本間キッドなどが参加している。
・又吉直樹

又吉直樹は、日本のお笑いタレント、小説家。
お笑いコンビピースのボケ担当。
趣味は散歩と読書と音楽鑑賞。
通算3000冊以上の本と、2800枚以上のCDを持っている。活字が踊り出す夢を見るほどの読書家。
好きな作家は、太宰治、芥川龍之介、古井由吉、京極夏彦、中村文則、田丸雅智などを挙げている。
影響を受けた芸人はダウンタウン、間寛平。ダウンタウンに関しては、太宰治と同じ様な衝撃を受けたと語っている。
好きなミュージシャンは、吉田拓郎、くるり、友部正人、サンボマスター、真心ブラザーズ、ハンバートハンバート等を挙げている。
芸人として活動する傍ら、小説家として2015年に「火花」で芥川賞を受賞する。お笑い芸人としては史上初であった。
<内容・所感>
物語は全くなく、くすりと笑えるような一文をせきしろと又吉直樹が交互に記載している。
ジャンルとしては自由律俳句というらしいが、正直ほぼ大喜利。
日常の中のふとした瞬間を文にする。その切り取る瞬間のセンスが2人ともピカイチで、声を出して笑ってしまう文もある。
何故か切なくなるような、でも笑ってしまうようなそんな一文。
ページの途中途中には自由律俳句だけでなく、せきしろと又吉直樹が日常の出来事をとても短い物語として書かれている部分がある。
これがまた良いことを言っているのか、ふざけているのか、その微妙なラインをついていて思わず笑ってしまう。
簡単にスラスラと読める面白い本です。

<個人的な評価>
・物語
☆☆☆
正直に言うと、物語なんてものは記載されていない。ただ、記載されている一文は無意識のうちに物語を空想させてしまう力があり、勝手に物語を想像してしまう事は確か。
・登場人物
–
登場人物なしのため評価できず。
・言葉のチョイス
☆☆☆☆
これは☆4つ。一文だけで勝負しているので、言葉のチョイス力で成り立っているような本。
色んな意味で語彙を増やすのにも、良い本じゃ無いのかと思う。
・衝撃度
☆☆☆☆
これはかなり個人的な事だが、そもそも自由律俳句と言うジャンルの本を読んだことがなかったので全てが衝撃的だった。
こんなに読みやすく、クスリと笑えて、少し勉強になる本は初めてでした。
・息の詰まる日常を忘れて、笑いたい人へのオススメ度
☆☆☆☆☆
これは文句なしの☆5つですね。
ここまで気軽に日常を忘れて、笑える本はあまり出会ったことが無いですね。
普段本を読まない人も絶対に読めると思います。
ただ笑いのセンスが噛み合わないと辛いかもしれないですね。
以上が本の紹介でした。
今回はかなり読みやすい本を紹介しました。次回は何を紹介しようかな。
では、また来週。